タイ北部・山岳地域に生きる、少数民族カレン。そのトライバル(民族)の人々が、人身売買や搾取的移住、エイズや貧困などの問題に向かい合いながら、共に暮らすムセキ村。その地に生きる子どもたちの瞳がとらえた写真と、NGO『てのひら〜人身売買に立ち向かう会』のナビゲートによりその地を訪れた2人のアーティスト・村上なほ&戸崎美和がとらえた写真と映像が織りなすフォトエキシビション。
ムセキ村ではNGO施設HRDC(Hilltribes' Resources and Development Center)に滞在しました。ここでは24名の孤児を含む82名の子ども達が生活しています。ムセキ村に限りませんが、様々な理由で困窮した家に人身売買を目的としたブローカーが訪れ、言葉たくみに子どもたちを連れ去るという事実はなかなか減りません。HRDCでは子どもたちを守るための生活寮を運営し、同時に伝統的な手織りものの伝承や販売などを行っています。
そこで暮らす子どもたちに、「なんでも好きなものを撮って下さい」とカメラを渡しました。子どもたち自身のまなざしが写真化されることで、ビジターとしてでは見えてこない世界が見られると思ってのことでした。
けれど撮影された440枚の写真を見て、想像以上に強烈に感じるものがありました。
それは、「沈黙の春」を代表作とする作家レイチェル・カーソンの著作「センス・オブ・ワンダー」にそのまま通じるもの。センス・オブ・ワンダーとは、「神秘さや不思議さに目を見はる感性」と訳されますが、まさにその感受性が内包された写真を、子どもたちはいくつも撮影していました。大いなる物語と自然に囲まれた彼女ら彼らの豊饒さがそこにはありました。
NPOプリズムスケープフィルムでは写真というメディア・撮るという行為について色々思考し、写真によるphotoセラピーなども行ってきましたが、あらためて撮ることを通じて表出する「美しいと感じる能力」の大切さを感じました。美しさを感じとる能力がある限り、人は壊れない。そう信じられる何かを子どもたちの写真から感じて頂ける展示です。
また、11月29日のアフタヌーントークイベントでは、タイ・チェンマイにあるHIV感染者とエイズ患者のためのシェルター「バーンサバイ」のディレクターである早川文野さんをお招きし、様々な現状についてお話を伺います。
- 期間
- :11月24日(月)〜11月30日(日)
- 開館時間
- :14時〜19時
- 会場
- :Latitude☆P(四谷三丁目2番出口から徒歩3分)
- エントランスチャージ
- :300円
- お問い合わせ
- :tenohira_ycatip@hotmail.co.jp
- 共催
- :NPO法人プリズムスケープフィルム× てのひら〜人身売買に立ち向かう会
- 協賛
- :株式会社シンクネットプロ
アフターヌーントークイベント
日時:11月29日(土)15時〜17時
場所:Latitude☆P
「北タイにあるエイズ患者のための家・バーンサバイから」
バーンサバイディレクター:早川文野さん
参加費:800円(お茶が出ます)
- 作家
- :村上なほ
- 作品形態
- :ビデオ作品
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- 作家
- :戸崎美和
- 作品形態
- :写真

- 作家
- :ムセキ村・HRDCの子どもたち
- 作品形態
- :スナップ写真



